男性の育休取得 会社への説明と取得の仕方は?

こんにちは、うぃるそんです。

勝手に「男性の育休」シリーズ! として、今回は会社への説明についてです。

男性の育休取得 会社への説明と取得の仕方は?






はじめに

男性の育休取得率は、まだまだ少ないのが現状です。
2016年度の男性 育児休業 取得率は「3.16%」。(女性は81.8%)
この中には短期(一週間とか)も含まれていると考えると、半年以上の長期取得者はもっと少ないと思われます。

出典:厚生労働省ホームページ (平成28年度雇用均等基本調査(確報)

男性の育休取得には「壁」があると感じます。
男性なのに育休?なんて反応は当たり前の状況。
発言しただけで敵視されたら今後の仕事にも影響がありますし、慎重にならざるを得ません。

ですが、毎年取得率は微増しており 取得者は今後増えていくでしょう。
政府の目標も2020年までに「13%」らしいです。
(あと3年で9.84%アップは難しいでしょうけど...)

私は幸い長期で取得することができましたので、今後取得する男性に向けて私がどのように取得を進めたのか共有したいと思います。

少しでも男性育休取得者が増え、自分の子どもたちが働く頃には男性の育休取得が当たり前になっていてほしいと思います。

雰囲気の確認

男性の育休取得は、周囲の雰囲気を確認したほうが良いでしょう。
まだ一般的じゃない上に、「やる気がない」という反応もあると思います。

上司と同僚の雰囲気を確認し「育休取得したい」と言った瞬間に敵視されそうであれば
正直躊躇してしまいますよね。
あとは覚悟で、権利なので絶対に取る!といえば終わりですが、可能な限り穏便に進めたいものです。

会社や部署の雰囲気はどうでしょうか。
・女性の育児休業取得者はいるか?
・男性の育児休業取得者はいるか?
・子育てに理解があるか?
・法令遵守の雰囲気は?

女性も育休を取れておらず、退職をされている場合、男性も取得が大変難しいことが予想されます。
女性の取得率は80%を超えていますが、それでも取得ができていない会社となると厳しいでしょう...

既に男性の育児休業取得者がいればラッキーです。
期間の違いはあれど「前例」というのはいつでもありがたいものです。
ちなみに私は短期の男性育休取得者の前例があったので助かりました。
(私は1年の長期取得です)

あと、子育てに理解があるか周囲を確認しておきましょう。
同僚や上司によると思いますが、子供がいる同僚や上司は理解が得やすいと思います。
上司が子育てに理解があれば、当然取得しやすいと思います。
(国もイクボスとか言ってますけど...)

また、会社の法令遵守意識が高ければ、政府や社会の流れを意識して取得を進めてくれるかもしれません。

簡単に取得できる会社は少ないはずです。
自分が「育休を取得する」と知れたときに、どのような雰囲気になるのか
事前にシュミレーションしておくのがよいでしょう。

制度の確認

会社の制度や規定を確認しておきましょう。
育休とは一般的に休暇ではなく休業になると思います。

休業なので通常は給料が出ません。
また、賞与も休業分が差し引かれるのが一般的です。
復帰後は何か既定があるのか等、会社の制度や決まりの確認を忘れずにしてください。

そもそも会社に規定がない場合もあります。
自分が育休初取得者となる場合は、まだ規定ができていない可能性が高いです。
私の男性育休取得者の知り合いは、会社で初取得だったため規定も何もなく大変だったと言ってました。

ちなみに私の上司は、女性と男性で社内規定に違いがあると思っていたようで、こちらから何度か説明をしました。 
上司にとっては面倒なことでしかないでしょうから、制度や規定は自分で理解しておきリードするくらいが良いと思います。

また、国の制度である育児休業給付金も忘れずに
休業日から180日前までの平均給与の67%が最初の半年、以降は50%が支給されます。
これは男女共に同じ制度。 女性の育休者がいれば会社も手続きは慣れているはずです。
(自分で役所へ手続きをする会社もあると思います)

ちなみに育児休業給付は上限金額があり、67%分は28万5000円くらいが上限です。
50%は21万くらい。 

覚悟

会社全体、部署全員から100%賛同頂けるはずはありません。残念ながら。
もうあとは覚悟です、雰囲気を見てどの程度なら自分が耐えられるか考えましょう。

復帰後に居づらくなるかもしれません、それも周囲の雰囲気からシュミレーションをして、どこまでなら覚悟して進めるのか考えて覚悟を決めましょう。

周囲の反応

周囲の反応を感じてみましょう。
冗談でも雑談でも「育休いいなー」と会話して反応を確認したり、自分が休業中に迷惑をかけそうな人と交流しておき、育児への理解がありそうなタイプか、判断しておきましょう。
ここでも最終的な雰囲気をみて、上司へ正式にお願いする際の覚悟をします。

私の場合...同僚は、ほとんど無反応でした。良いとも悪いともとれない反応でわからず。
ただ、子供がいる同僚の反応は肯定的なものもあり、上司へ正式にお願いする覚悟をしました。

上司への相談

相談する前に整理しておきましょう。
・いつから取得するつもりか
・いつに復帰するつもりか
・自分の仕事についてどうするつもりか

調整が必要になることなので、なるべく早めに伝えましょう。
私の場合は半年以上前に希望を伝えました。

上司の反応は「そうか~」という反応で、いつからいつまで?等 上記で整理した内容をそのまま聞かれました。
一部引き継ぎが必要な仕事があったので、早めに相談して正解でした。
上司はその上に報告するわけで、そこで上司の上司とも面談です。

前例はあれど、やはり男性の育休については少し否定的でした。
でも「法令上 断る権利もないし、今後はそういう時代になるだろう」ということで、取得を進めてくれました。
女性と男性の育休で制度上差があると誤解されていて、何度か説明もしました。

その後、自分の仕事に関係する同僚へは自分から育休について伝えていきました。
驚く声も多かったですが、意外と「いいなー、自分も次取ってみたい」「自分も取得すればよかった」という前向きな反応があり、助かりました。

私は比較的周囲の理解があり、取得しやすかった方だと思います。
それなりに大変ではありましたが...

初男性育休取得者ともなるとハードルは高くなると思われますが、
次の男性育休取得者のためにも是非取得してみて頂きたいと思います。
子が生まれないと取得できないものですし、タイミングです。

これで私の部署は男性の長期育休取得者の前例ができたので
きっと他の同僚も後に続いていくと思います。
その時、仕事を引き継ぐ必要があるならば喜んで引き受けようと思っています。

広がれ 男性の育休!

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