特定派遣のメリット・デメリットについて

今回は特定派遣のメリット・デメリットについてです。




そもそも特定派遣ってなんでしょうか。

既にIT業界で働いている方はご存知の方も多いと思いますが、就活生などはあまり認識していないのではないでしょうか。
「僕は正社員だから」と思っていても、実態は派遣という場合がIT業界だと多く存在します。

特定派遣は、派遣元の会社が派遣する人を常時雇用する形態です。
「常時雇用=正社員」と考えて良いでしょう。
その先は一般派遣と同じなので、他の会社へ人を派遣します。
違うのは派遣先との契約が切れた場合で、派遣元が常時雇用(正社員)しているので収入が無くなることはありません。

上記のような特定派遣は、就活生を正社員で雇い、簡単なトレーニングを受けさせ、他企業に派遣するのが一般的です。
また、この実態を隠すような会社アピール※1を行い、就活生を集めているような好感の持てない企業も存在します。
※1 人材の提供(派遣業)が主な事業であることを記載せず、会社が設計などの仕事を受注(請負)しているようなイメージを持たせる

特定派遣業と請負で設計や構築の仕事を併用している会社もありますので、一概に好感が持てないというわけではありません。


さて、本題の特定派遣のメリット・デメリットについてです。


【メリット】
① 入社が比較的容易
② 色々な経験がつめる

【デメリット】
③ 高年齢になると派遣先が減ってくる
④ 出勤先が固定されない

簡単に上記4つ上げてみました。
メリット、デメリットを比べてみてください。
若い時にメリットが多い仕事だと思いませんか?
デメリットは、年齢が高くなってから見えてくる場合が多いです。

特定派遣のメリット

①入社が比較的容易
大手や中小にあるような学歴フィルターもほぼなく、別業界で30歳まで働いていた人も受け入れてくれます。
IT業界で働きたい人にとって、大きな受け皿になってくれていると感じます。

② 色々な経験がつめる
派遣なので派遣先が変わります。
すると様々な業務内容を実際に体験することができ、広い経験を積んでいる方も多いです。(知識が広く浅くだと微妙な場合もありますが...)
年齢が若ければ、IT業界の広い業務について経験するのは、将来プラスになると思います。

特定派遣のデメリット

③ 高年齢になると派遣先が減ってくる
派遣先あっての派遣業ですが、高年齢になると派遣先が雇わなくなる傾向があります。
派遣社員として働く場合、上位に派遣先の正社員がいます。
プロジェクトリーダであったり、プロジェクトマネージャのポジションです。
派遣社員として歳をとっていくと、リーダやマネージャより年齢が高くなってしまい、扱いづらいかも?と思われたりします。
私も特定派遣で働いていましたが、感覚的に40歳くらいから上記傾向が出てくるかもしれません。

また、年齢相応の知識・経験を積んでいるか厳しい目で見られます。
年齢が高い = 給料が高い = 給料の元になる単価が高い ということで、それ相応のスキルが必要となってきます。

派遣社員としての単価が安くなってくると、派遣元が給料を維持できなくなってきますので、自身の給料に影響が出てくるでしょう。

スキルアップをしていけるか という部分は、多少運もあるのが現実です。
派遣先は営業や上司が決めるのですが、単価の安い運用系に長期派遣したり、色々なプロジェクトを長期間点々としたりで難しい場合もあります。

会社として人材育成を考え、将来的に単価が上がるよう計画し、派遣する会社もあります。
そのような会社にいる場合は、計画的に派遣してくれるので、スキルアップしやすいかと思います。

特定派遣会社は、人材を派遣しないと利益がでません。
自社に仕事があれば良いのですが、無い場合は派遣先から戻ってくる社員は不良債権みたいなものですので、どこでも良いから行け!と叱責して無計画に送り出す酷い会社も見たことがあります。
(従業員500人程度の会社でも、経営者によってはあります)

ちなみに私が最初にいた特定派遣会社は無計画で酷い会社でした...
適当に派遣しっぱなしです。

④ 出勤先が固定されない
地味ですがデメリットに挙げました。
長期で派遣元が雇ってくれる場合は良いのですが、半年や1年単位で派遣先が変わる場合は、出勤先がその度変わります。
多くは都内の場合が多いですが、運用系&データセンタ勤務だと郊外もあります。
住んでる場所は、そんな短いスパンで変えれないので通勤時間が大変...という方を何人もみたことがあります。

スキルが高く、派遣先が気に入ってくれれば、数年間は固定できると思いますが、無期限ではありませんので、マイホームを買う場合など将来悩みの種になるかもしれません。

まだまだ色々あるのですが、この辺でまとめたいと思います。

【まとめ】

特定派遣系の会社は、比較的容易に入社することができます。
ただ、将来については自身で常に意識したほうが良いでしょう。
無計画に人を派遣するような場合は、別の特定派遣会社に転職したほうが賢明です。
時間を無駄にしてしまいますし、給料が上がる場合も多いです。

30歳までに、何か深いスキルを身に着けないと、自分が不良債権化する場合があります。
ある程度歳をとったら、自社内で管理職ができる会社は良いかもしれません。
自社の平均年齢も見てみましょう、何歳までその働き方ができてますか?

一般派遣のメリット・デメリットについては、以下の記事を参考にしてください。

派遣社員のメリット・デメリット

サラリーマンが写真・育児・ガジェット・株について投稿。男性で育児休業を1年間取得。

ではまた。


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